部品事業 Business
日産グループはもとよりグループを超えたお客様に、グローバルなトレード&ロジスティックスのノウハウを活かし、試作から量産~補修部品まで幅広く供給しております。
近年はBEV、HEV、PHEVなどのクルマに組み込まれるバッテリーや電子部品をはじめ、自動運転 / つながるクルマ社会を実現する為のレーダー、センサー、ソフトウェアなど、未来のクルマ社会を支える高度な商材やサービス提供に積極的に取り組んでいます。
事業の強み
脱炭素といったSDGs(持続可能な開発目標)の達成や、新たな地政学的リスクへの対応など、サプライチェーンの見直しは企業の最優先課題の一つになっています。部品事業本部では世界各国の拠点と物流網を駆使し、アライアンス各社の生産計画を起点とした安定した需給管理と調達部品の物流・品質管理を提供します。
ボルト1本から先進技術部品まで海外からの部品調達における様々な課題を解決し、お客様が高品質な製品の生産に集中できるようサポートします。
事業規模
成長戦略
- 新モビリティへの対応
- クルマの電動化と知能化により、駆動用バッテリーや電子部品など当社が取り扱う商材も大きく変化しています。
お客様がグローバルで最も競争力のある部品を調達できるよう当社は部品それぞれの特性に応じた調達ルートの構築、荷姿開発、陸海空を駆使した安全かつ効率的な輸送商品を開発・提案し、お客様の競争力強化を支えます。 - サプライチェーン強靭化
- クルマに使用される半導体や天然資源は無限ではありません。当社は部材の安定供給に向けて次世代型のERP(受発注・サプライチェーン管理システム)を開発し、グローバルでの需給管理機能を更に強化します。
- 低炭素への取り組み
- サプライチェーン(供給網)全体での低炭素化は大きな課題となっています。
当社ではCO2排出量の少ない輸送モードの開発、梱包資材等での新素材の採用などカーボンニュートラル時代に対応したサプライチェーンを推進します。
Truck & Ferry統合物流スキームによる部品調達
取り組み
当社はサプライチェーンにおけるカーボンニュートラルの推進・輸送効率の向上・供給能力の確保に取り組んでいます。
韓国から日本への輸入部品はフェリー輸送と日韓共用シャシーにより、節のないシームレス物流を実現しています。これにより、日産自動車九州株式会社へのリードタイムを大幅に削減しています。また、従来のコンテナ・航空輸送からモーダルシフトすることにより、カーボンニュートラルと供給能力の確保に貢献しています。
領域・商材
日産自動車・ルノー・三菱アライアンス各社及び、部品メーカー向けに最適なサプライチェーンを構築し、自動車部品のグローバル調達を支えています。
自動車開発・試作部品
開発中の車両用に試作部品を海外100社以上の部品サプライヤーより輸入し、日産テクニカルセンター(神奈川県厚木市)及び日本の各部品メーカーに供給しています。
また試作部品のみならず、将来の新しい技術開発に向けた実験用部品や、部品性能の測定用機器なども輸入し、日産自動車の開発・試作を支えています。
量産部品
グローバルなネットワーク・物流網を有し、自動車部品サプライチェーンを構築しています。物流エンジニアリングによる効率的な輸送モードの開発や梱包設計、部品及び物流の品質管理、そしてお客様の近接倉庫からのJIT供給など、グローバル部品調達の一貫体制を整えています。
またあらゆる自動車用部品の中でも、ファスナー部品と呼ばれるボルトやナットなどの締結部品については、新たな商品開発を行い、日産自動車と共に部品の海外生産(現地化)を推進しています。
アフターセールス部品
世界中で販売される日産車用の補修部品を輸入し、日産自動車サービス部品センター(神奈川県相模原市)及び各国日産正規代理店へ供給しています。
修理の為にクルマをディーラーへ持ち込まれるお客様にいち早く商品をお届けできるよう、徹底した納期管理と在庫管理を行い、お客様満足の向上に努めています。
主な取り扱い商材
自動車に関わるありとあらゆる部品を供給し、車両の安全性、快適性、燃費改善などの実現に貢献しています。
- パワートレイン部品(エンジン・電動化ユニット部品)
- ドライブトレイン部品(トランスミッション・ドライブシャフト部品)
- シャシー部品(ステアリング・サスペンション・ブレーキ部品)
- 車体部品(プレス部品、アルミ押出部品)
- 機構部品(ドア部品、ミラー)
- 内外装部品(コックピット部品、シートフレーム、シート表皮、エンブレム)
- 電子電装部品(メーター、ナビゲーション、カメラ、レーダー)
- 小物部品・汎用部品(ボルト、樹脂クリップ)